一般の方でボンドを購入して最後まで使い切れた方は、なかなか居ないのではないでしょうか?
この度、生徒さんから「固まったボンド」を何とかして欲しい。と相談を受けましたので
「 富士鞄工房 」 的な、対処法を説明いたします。
まずは、どこのご家庭にもある「3㎜の丸棒」と「ボール盤」をご用意ください。
3㎜の丸棒は、真鍮でもステンレス・鉄 何でも構いません。
先端3㎝のところを L字 に曲げて、ボール盤にセットしておきます。
混ぜる前に、ボンド缶の中に「接着剤用の薄め液(シンナー)」を入れておきます。
シンナーの量は、固まり具合と残量によっても違いますが
結構多めに入れておきます。
そのまま、ボンド缶の中に棒を入れて攪拌すると
シンナーは飛び散るは、固まったボンドが棒に絡みついて上がって来て、エライ目にあいます(経験済)
なので、前もってフタに穴を開けて写真のようにセットしておきます。
あと、肝心なのが回転数ですね。
最初は、600/rpm 〜 900/rpm の眠たくなる位の回転数で攪拌していきます。
ちなみに、初回から高速にしてしまうと、ボンド缶が暴れて大変危険です。(経験済)
時折、中の状況を確認しながら回転数とシンナーの量を調節していきます。
何ヶ月もかけて固まったボンドですので、すぐには元に戻りません。
丸1〜2日かけるくらいの気持ちで、ボンドと会話をしながら、ゆっくり元に戻して行きましょう。
最終的にボンドがシンナーに馴染んできたら、2600/rpm 〜 3000/rpm で攪拌して終了です。