この度、初めての依頼。
楽器ケース(トロンボーン)持ち手の修理です。
発送してもらったのですが、ケースの大きさにビックリしました。
長さは、約1メートル
持ち手は、こんな状態です。
なんと! 芯に、鉄が入ってました。
これは、宮大工の建築物に「 釘 」を使うようなもの。
やはり、長持ちはしないですね。
製図してイメージが固まったら、8割は出来たようなもの。
実際に使用する厚みの革で長さを測って、型紙を作ります。
型紙を元に、裁断していきます。
メインの革は、ブライドルレザー を選択。
ベースの芯に、肉盛りを貼って。表革を貼って包んでいきます。
縫い目の穴をあけておきます。
ケースに付いてる「 手カン 」が取れないので、ケースにつけたままの作業です。
本来なら、そのまま接着して縫って終了。なのですが、
これだけ大きい・重たいケースを持つには、
持ち手下側に肉盛りがあった方が、指への負担が少ないので
下側の盛り上げを作っていきます。
接着して塗うのですが、縫いやすいように向きを変える度。
1メートルのケースを、動かさないといけないのが大変で大変で。
で、完成。
今までと同じ条件で使用するなら 最低、10年は問題なく使用できるでしょう。
□ 修理期間:2日
□ 修理費用:¥28,600(税込)〜
◯ 期間・費用は、作業状況・修理度合いによって変動しますので、あくまで目安としてお考えください。
◯ 色の補修は専門外の為、お受けする事ができません。
徳前松実
全く同じケースの取っ手が同じように壊れてしまいました。
修理を依頼したら受け付けていただけますか?
修理の料金はおいくらですか?