この度、修理を依頼された【 バイオリンケース 】パイピングの巻き直しです。
今まで、経験したことはありませんが。
「おそらく大丈夫だろう」と判断しましたので、依頼を受けました。
パイピングの塗料が剥がれて、ボロボロになっています。
合成皮革には、よくある症状です。
全体を確認すると、カバー が ケース側に ネジ で固定されてる事がわかります。
「 持ち手 」部分は、力が掛かる為。ケース内部からネジで締めてあります。
全てのネジを外したら、慎重にカバーを外していきます。
縫い糸を切って、パイピングを外していきます。
準備が整ったら、新たにパイピングにする革(本革)をカットしていきます。
「こだわり」と言う程の事ではありませんが、「繋ぎ目」は目立たなくしていきます。
ミシンに、パイピング用の「 ラッパ 」をセットして。 縫っていきます。
目立たなくした、「 継ぎ目 」の ビフォー ・ アフター です。
パっと見では、気が付かない程度にはなっています。
最後に、ケース本体 に カバー を被せてネジ止めします。
これで、完成。
今までと同じ条件で使用するなら 最低、10年は問題なく使用できるでしょう。
□ 修理期間:3日
□ 修理費用:¥27,500(税込)
◯ 期間・費用は、作業状況・修理度合いによって変動しますので、あくまで目安としてお考えください。
◯ 色の補修は専門外の為、お受けする事ができません。